午後のセッション

 午後は、リーダーシップの継承についてのセッション。キリストのようなリーダーシップ、ということ。犠牲的に仕え、謙遜で、やさしい。それは、個人的に偉くなる、顕著な働きをするためではなく、リーダーシップの働きは神のめぐみによって与えられるもの。特に、人格と知識の両者を必要とするので、リーダーシップの形成は、科学というよりは芸術である。小グループでの対応、関係作り、ドラマなどの創造的な活動を通して体得していく。忘れてはならないのは、リーダーシップとは、他者を解放し、他者がその働きに進めるように助けることえある。残念ながら、理論的な話はあっても、実際的なトレーニングの部分があまり話されなかった。原則はよく分かっているが、じゃあ、どう育てたらいいか、考えないといけない。
 次のディスカッションのセッションは神学教育について。二つのポイント。ひとつは2/3諸国での神学教育が栄えるためには、豊かな国からの経済的は助けがこれからも必要であること。もう一つは、神学校(seminary)がそのことばの通り、将来の指導者の温床となるためには、実践と熟考できる教師陣、知るべき事を知らないでいる人々を進むべき所へと導くカリキュラム、近くに住んでいない人や現在生きていない人の知恵を知ることができる図書館設備、知恵あるメンターとの一対一の対話が必要であることが語らえる。日本の神学教育、自分が関わっている神学教育をより良いものにするために、何が必要なのか。神と一対一でぶつかる信仰者としての姿勢が必要であるとともに、しっかりと関わってくれる人の存在が求められているように思える。